筋トレダイエットの効果を無駄にしないためには、午後から夕方がベストタイム!!
私たちの身体の機能には生体リズムが存在していて、昼間から夕方に活動のピークを迎えると言われています。
そのため筋トレなどのトレーニングの効果が表れやすいのは午後から夕方とされることが多いです。
運動でしっかりと動かすためには、体温がまだ上がらず、筋肉が硬い状態にある朝よりも、体温が上昇している午後のほうが、交感神経も働き筋肉に刺激が入りやすくなります。
筋トレと密接に関わる成長ホルモンの分泌にも注目です。
成長ホルモンは運動する時間帯によっても分泌量が変わることが分かってきて、近年の成長ホルモンの分泌を調べる実験では、朝よりも夕方のほうが運動によって分泌量が上がるデータが出ているそうです。
以上のことより、筋トレは夕方に行うのが効率的だということが分かりましたが、同じようにトレーニングを極力避けた方がいい時間もあります。
トレーニングに向いてない時間とは?
1.早朝
体が温まっていないことから心拍数や血圧が高くなりやすく、心臓への負担も大きくなります。
朝は体温が十分に上がりきっていないため、無理な筋トレは病気やケガのリスクを高めます。起床後からしばらく経過したタイミングで、ウォーミングアップを忘れずに行い、トレーニングを始めましょう。
軽い有酸素運動やストレッチ、水分補給を行った上で筋トレを始めれば、急激な運動による心臓への負担を軽減し、血圧や心拍数の上昇に伴うケガを防ぐことができます。
2.寝る直前
就寝前の心拍数が上がりすぎるほどの運動は交感神経を活発にさせやすくなるため、
寝つきが悪くなったり疲労が残りやすくなったりして、かえって逆効果となることもあります。
可能であれば夕食前や朝など、時間帯を変えることをおすすめします。
どうしても就寝前になってしまう場合、約3時間前までに行うのが目安です。
3.食べた後すぐと空腹時
人間の体はその時々で一番必要な機能に血液が供給されるようになっています。
食事をした後、食べ物が消化されている最中にトレーニングをしてしまうと、無酸素状態となる筋肉に血液を供給するため、胃腸への血液循環が不十分となり、消化不良を起こす可能性もあります。
朝にしか時間がない方と、朝の時間にトレーニングをしたい方はどうすれば?
朝に筋トレを行うメリットとデメリット
筋トレや運動をしたいが朝しか時間がないという方も多いかと思います。
朝に筋トレを行っても効果は出ますが、朝にやると良い点・よくない点もあります。
1.良い点
朝に筋トレすることで良い点は、生活習慣が改善されることです。
筋トレのために毎日決まった時間に起きると、1日の生活サイクルは規則正しくなります。
さらに朝の筋トレのあとは、交感神経のリズムが活発になり基礎代謝が上がります。
基礎代謝が上がった状態で生活をすると、通常よりも多くのカロリーを消費されるのが期待されるので、痩せやすい状態が続くという、うれしい効果がありそうです。
一方、夜に筋トレを行うのだと、仕事の疲労感が残っていたり、急な予定が入ってしまったりするなどで筋トレができないケースも出るでしょう。
その点、朝は時間を確保できるので習慣化しやすいというメリットがあるといえます。
2.良くない点
朝に筋トレをすることの良くない点は、早く起きることへのハードルの高さです。
「どうしても朝は苦手…」という方も多いはずです。
筋トレは習慣化させることが最優先で最大の近道になります。
朝が苦手な方は挫折の原因になるので、朝に筋トレを続けようとするのはおすすめできません。
さらに起きたばかりの体は、思った以上に思い通りには動かないものですので無理にやろうとするとケガなどのリスクも高まります。
お昼ごはんを食べた数時間後~夕方にトレーニングの時間が取れる方は?
午後から夕方がトレーニングに最適とされる理由
最初に紹介した通り、筋トレの効果が最も高くなるのは夕方とされています。
では、なぜ夕方が最適といわれるのかもう少し詳しく見ていきます。
1.お昼ごはんを食べた後なのでエネルギーが十分
筋トレは、空腹だと充分なパフォーマンスが発揮できず効果も期待できません。
さらに空腹だとエネルギーが確保できないため、筋肉を分解してしまう恐れもあります。
具体的には脂肪と同じように筋肉まで燃焼され、太りやすく痩せにくい体質の原因になると言われています。
2.寝るまでの時間に余裕がある
筋トレは交感神経を活発させ基礎代謝が上がります。そのため何もしてない時の消費カロリーが上がるので寝る前までに生活活動の時間はあったほうがよいでしょう。
理想としては、就寝の3時間前までに激しい運動は終わらせたほうが良いと言われています。
交感神経が活発になっているため、良質な睡眠を得られないおそれがあるからです。
3.朝からの活動で身体が温まっている
夕方には体が充分に温まっているので、筋トレに最適な時間帯です。
身体が十分に温まっていると運動のパフォーマンスが上がります。
パフォーマンスが上がり、体が思い通りに動くとケガの防止にもつながり、血行はスムーズに流れるでしょう。
逆に、朝は体が温まっていないので心拍数や血圧が高くなり、心臓への負担も大きくなります。
1日の内にどうしても、夜にしか筋トレ時間がとれない方は?
朝はどうしても起きられないし、夕方はまだ仕事…という夜にしか時間が取れない方が最も多いのではないでしょうか。
そんな方も夜に筋トレをする良い点・良くない点を理解したうえで、筋トレを継続できる習慣を付けましょう。
1.良い点
夜のトレーニングが適正なものであれば、ほどよい疲労感が得られるために寝付きが良くなる場合があります。
スムーズな眠りは生活習慣を向上させますので、寝付きが悪い方は一度、夜に筋トレするのを試してみてもいいでしょう。
一方で、体は温まっているので筋トレのパフォーマンスはあがり筋トレの効果も期待できます。
しかし、残りの予定もないから、ついオーバートレーニングになってしまうという人もいるかもしれません。
就寝しやすく、ほどよい疲れで終わらせるようにトレーニングを行ってください。
2.良くない点
夜の筋トレのデメリットは、なんといっても一日活動してきたことによる疲労感と習慣化しづらいことです。
仕事による疲れがあったり、急な残業が入ったりすると、どうしても筋トレは後回しになってしまうものです。
繰り返しになりますが、筋トレで最優先すべきことは継続して習慣化することです。
夜に筋トレをしても継続できそうか否か、生活リズムを考えてみると良いかもしれません。
さらに、夜に激しいトレーニングをすることによって交感神経が活発になってしまい、良質な睡眠がとれずにかえって逆効果になってしまう可能性もあります。