アボカドの魅力とは?
ここ数年注目を浴び、特に女性に人気を集めている食材としてこのアボカドを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
アボカドの一番の魅力といえばその栄養価の高さです。
世界一栄養価の高い果物としてギネスブックにも登録されています。
ビタミンE・不飽和脂肪酸・ミネラルなどを多く含んでおり、老化防止や動脈硬化防止、また美容にも効果があるといわれています。
しかし、アボカドの魅力はもちろんこれらの栄養価、味や食感にもあります。
熟したアボカドのとろっとした食感が好きな人は多いはず。
しかし、アボカドはあまり味がしなくてピンとこないという人もいますが、味の主張が少ない分、他の素材と合わせやすい食材とも言えます。
アボカドは世界一栄養価の高い果物!!
アボカドは1/2個だけで日頃不足しがちな栄養素や、健康や美容のために摂りたい栄養素がたっぷりと詰まった魅力的な食べ物です。
分類上は果物ですが、ほかの果物に比べると糖質(炭水化物)の量が少なく、甘みもほとんどないため、野菜と同じように食べることができます。
アボカド1/2個(可食部70g)に含まれている栄養素はこの通り。
個別の栄養素でみてみるとアボカドよりも豊富に栄養素が含まれている食べ物もありますが、これだけさまざまな栄養素をしっかりバランスよく摂れるという面では、アボカドはかなり優秀な食品と言えます。
1.不飽和脂肪酸(脂質)
アボカドに含まれる脂質は、そのほとんどが不飽和脂肪酸といわれる脂質で、中でもオレイン酸が多く含まれています。
オレイン酸はオリーブオイルにも含まれる脂肪酸で、善玉コレステロールを増やし悪玉コレステロールを下げてくれる働きがあります。
ただし脂質が多い分、カロリーは1/2個(70g)で125kcalと、野菜や果物の中では高カロリーのものに分類され、食べすぎはカロリーオーバーの原因になります。
多くても1日1個、毎日食べるなら1/2個程度にするのがおすすめです。
2.カリウム
カリウムは野菜や果物に多く含まれ、アボカドに含まれる量は果物の中では1位です。
余分な塩分(ナトリウム)を排出してくれる働きがあるため、血圧やむくみが気になる方に役立つ栄養素です。
塩分のとり過ぎは血圧を上げる原因や、むくみの原因になるため、減塩で対策すると同時にカリウムの摂取が大切です。
外食が続くなど塩分のとり過ぎが気になるときや、お酒やおつまみをとりすぎてしまった際のむくみ対策として食べるのが効果的といえます。
3.ビタミンE
ビタミンEは「若返りのビタミン」と呼ばれるように、肌や血管の老化の原因となる活性酸素の働きを抑えてくれる働きがあります。
また活性酸素の酸化を防ぐことで、動脈硬化を防ぐ働きも効果があるといわれています。
成人男女の1日に必要な量は5~7mgほどですが、アボカド1/2個だけで必要な量の2分の1ほどを補えます。
ビタミンEは脂溶性ビタミンといい、油と一緒に摂ることで吸収率がアップします。
アボカドの場合、アボカド自体に脂質が含まれているため、アボカド単体でも効率よくビタミンEを摂ることができます。
4.食物繊維
食物繊維は便秘の解消や腸内環境を整えるのに役立つだけでなく、血糖値の急激な上昇を防いだりコレステロールの吸収を妨げたりする働きがあります。
日本人は野菜や果物の摂取不足から、食物繊維の摂取量が不足気味です。アボカドは1/2個で3.9gもの食物繊維が摂れます。
これはなんと、食物繊維の多いイメージのある同量のごぼうとほぼ同じ量です。
食物繊維は腸内で善玉菌のエサとなり、善玉菌が増えるのを助けてくれるので、チーズ、味噌などの発酵食品と合わせて摂るのがおすすめです。
アボカドのおいしい食べ方
「森のバター」とも言われているほどに栄養豊富なアボカドですが、食べ方がよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
そんなアボカドの食べごろの見分け方や切り方をご紹介します。
1.おいしいアボカドの見分け方
アボカドを買ってきても、硬すぎたりやわらかすぎたりでおいしく食べられなかった……という経験をした人も多いはず。
食べごろのおいしいアボカドを見分けるには、以下のポイントを確認してみましょう。
- 皮の色がグリーンではなく黒っぽくなっている
- 手のひらで軽く握ってみて(または指でそっと押してみて)柔らかい感触になっている
- ヘタと実の間にすき間ができている(ヘタが少し浮いている)
このようなアボカドは、適度に水分が抜けて完熟している証拠です。もしアボカドが青かったり硬かったりする場合は、室温で2~3日おくと追熟されて食べごろになります。
2.アボカドの切り方
- 包丁で種に沿ってぐるっと1回転切込みを入れ、両手で半分づつ握って、慎重に手早くねじり取ります。
- 種の残った方を包丁でたたき、種を刺して、ねじって種を取ります。
- 果肉を皮から取り出すには、果肉と皮の間にスプーンを入れ果肉をすくい出します。
アボカドはそのままサラダなどに
アボカドはそのままサラダにしたり、おさしみの様にスライスして食べてもおいしいのですが、初めて食べる方や苦手な方は味つけをしっかりしてから食べるのがおすすめです。
アボカドの青臭さが気になりにくくなり、食べやすくなります。