枝豆

【たんぱく質のこと】「たんぱく質といえばお肉をたべる」だけじゃない!筋肉を作るのに十分なたんぱく質が摂れる野菜「えだまめ」

実は枝豆は豆類ではなく、野菜類なんです

少し、難しい話になるのですが、植物分類上は同じ「マメ科ダイズ属」に属する枝豆と大豆。
実は、栄養学の観点からは異なるカテゴリーの食品として扱われます。
大豆が豆類とされるのに対し、
枝豆が分類されるのは実は野菜類。
体内での働きに基づいて食品を色分けする「三色食品群」の考え方でも、大豆は「赤(体をつくるもとになる)」のグループに、枝豆は「緑(体の調子を整えるもとになる)」のグループに分類されています。
そんな、野菜に分類される、現在国内で栽培されている主な枝豆は、もっとも流通量が多い白毛豆(青豆)、豆の薄皮が茶色い茶豆、黒大豆を未熟なうちに収穫した黒豆の3種類。
特定の地域だけで栽培されている在来品種が多く、希少価値の高いブランド枝豆も数多く存在しています。
山形県庄内地方の「だだちゃ豆」や、兵庫県丹波篠山市などの「丹波黒(黒豆枝豆)」は、ブランド枝豆の代表格といえます。

枝豆の主な栄養成分は?

大豆の未成熟な豆を食用とする野菜が「枝豆」です。
大豆は「畑の肉」ともいわれるほど栄養価が高い食材として知られていますが、枝豆も同様にタンパク質が豊富です。

たんぱく質

畑の肉と呼ばれる大豆と同様に、枝豆も同じくたんぱく質を多く含んでいます。
筋肉などの体づくりや、体内のホルモン・酵素などの生成を担うタンパク質は、人体に欠かすことのできない重要な栄養素です。
枝豆に含まれる植物性タンパク質の特徴は、肉や魚などの動物性タンパク質に比べて脂肪が少ないこと。
高タンパクなのにヘルシーなので、筋トレダイエットを目指す女性を中心に注目を集めている食材です。

イソフラボン

イソフラボンは、枝豆の胚芽部分に多く含まれているポリフェノールの一種です。
体内で女性ホルモンに似た働きをして肌のハリやツヤったり、しわやたるみを改善したりする美肌効果を発揮してくれます。
ホルモンバランスの乱れによる女性の心身の不調や、更年期障害の症状を和らげる効果も期待できるといわれています。

ビタミンB1などのビタミン類

枝豆に含まれるビタミン類で代表的なのは、ビタミンB1・B2。
体内で糖質や脂質を分解してエネルギーをつくり出すので、疲労回復や夏バテ防止に役立つことで知られています。
枝豆はビタミンCも豊富に含んでいて、免疫力アップにも効果的です。
これらのビタミン類は、アルコールの分解を助ける役割も果たしてくれます。

カリウム

枝豆に含まれているカリウムは、細胞内液の浸透圧を調節するミネラル。
余計なナトリウム(塩分)を体外に排出するので、血圧を下げて高血圧を予防する効果があります。
むくみの解消や、筋肉の収縮を正常に保つのにも有効な成分です。

枝豆の上手な茹で方

筋トレダイエット中に枝豆を食べる場合は、シンプルに塩茹でして食べるのがおすすめです。

(1)枝豆を流水で洗って、両端を切り落とす。
(2)適量の塩で揉んでからたっぷりの熱湯で約3~5分ゆでる。
(3)ざるに上げて冷ます。

ホクホクした食感を楽しみたい場合は、アツアツのまま食べるのがおすすめです。
より枝豆の甘さを楽しみたい場合は、冷やしてから食べるといいでしょう。
枝豆は時間の経過とともに風味と甘さが落ちてしまうため、買ったその日のうちに茹でておくとよいでしょう。
食べきれない分は、保存袋に入れて冷凍庫で保存します。
自然解凍、もしくは食べる直前に凍ったまま熱湯でサッとゆでれば、日が経ってもおいしく食べられます。

冷凍枝豆も栄養はそのまま

枝豆は、生・加熱後ともにフリーザーバッグなどに入れて冷凍保存することができます。
冷凍しても栄養素が失われることはほとんどなく、1ヵ月程度の長期保存が可能です。
市販の冷凍枝豆も、含まれる栄養素は生の枝豆とほとんど変わりません。
しかし、市販の冷凍枝豆は塩ゆでされているものが多いので、調理前でも塩分が含まれていることは認識しておきましょう。
特に、むくみが気になる場合には注意が必要です。