冷え性(手足の冷え)になってしまう原因とは?
人間のはもともと体温が大きく変動する動物ではなく、気温が変化しても一定の体温に保とうとする恒温動物です。
私たちのからだは、血液の流れる量を変化させたり、汗をかいたりすることで、体温を一定に保つよう調節されています。
冷え症は、本来はたらくべきこの体温調節機能がうまく機能していない状態であり、多くの原因として、次のようなことが考えられています。
自律神経の乱れ
ストレスや不規則な生活などにより、体温調節の命令を出す自律神経がうまく機能しなくなります。
また、常に室内の空調が効いていると、室内外の温度差が激しくなるため、自律神経の機能が乱れます。
夏でも冷え症になってしまうのはこの温度差が原因と考えられています。
筋肉の量が少ない
女性は男性に比べて筋肉が少ないため、筋肉運動による発熱や血流量が少ないことも、女性に冷え症が多い原因の一つと考えられています。
また、女性だけではなく、運動不足の人も総じて筋肉量が少ないため、冷えやすくなります。
ダイエット中の偏った食事
ダイエット中はどうしても食事制限などで食べる物をいろいろと制限をしてしまいがちになります。
栄養バランスを考慮しながら適度に食事を制限することは問題ありませんが、極端な食事制限や偏食により、ビタミン・ミネラルが不足すると、冷え性につながります。
また、無理な食事制限によるストレスから血行不良を招き、冷え性になることもあります。
冷たい飲み物の飲みすぎも体の冷えの原因に
冷たい飲み物の飲み過ぎが身体に与える影響としては、一度に大量摂取した場合内臓を冷やしてしまうということです。
内臓が冷えると、それに伴い血流が滞りやすくなるほか、胃腸などの動きがゆっくりになります。
その結果、「手足など末端の冷え」「食欲がわかない」「なんとなくカラダがだるい」「むくみが出る」などの症状が現れやすくなります。
ダイエットと冷え性の関係
私達の身体の体温は1度下がると基礎代謝が約12%低下すると言われています。
女性の1日の平均基礎代謝量を1200kcalとした場合、体温が1度低くなると1日で約144kcalのエネルギーを消費できていない計算になります。
体が冷えると、水分や脂肪が溜まりやすくなり、血液やリンパ液の循環も低下、さらには老廃物も排出しにくくなるため、むくみ&セルライトができやすくなります。
その上、代謝が悪くなることで太りやすく&ダイエットがうまくいかない原因になってしまいます。
身体を上手に温めてダイエットの味方にしよう!
冷え性の改善するには、身体を内側から温め、血行を促すとともに自律神経がうまく働くよう生活習慣を整える必要があります。
身体をあたためる食事
栄養バランスのとれた食事を基本に、冷えが気になるときは身体を温める食材を積極的にとりましょう。
反対に、身体がほてっているときは身体を冷やす食材をとります。
なお、身体を冷やす食材は、熱を加えると身体を温める食材に変化するので上手にとりいれましょう。
また、肉類などに多く含まれるたんぱく質は熱源となる筋肉を作るほか、シシャモやタラコ、アボカドやアーモンドなどに多く含まれるビタミンEには、末梢血管を広げて血液循環を良くする働きがあります。
入浴で血行を促進
温かいお湯に入ると体の皮膚の表面温度が上がります。
皮膚の表面近くの血管から温まった血液が全身を巡り、血流がアップします。
新陳代謝を促し、体内の老廃物や疲労物質などが体外に排出されるため、肩こり、腰痛、筋肉痛などが緩和されて疲れも取れます。
これらは、お湯に肩までつかる全身浴だから起きる効果でシャワーだけではこの効果はほとんど得られません。
また、入浴はお湯の水圧によって全身がマッサージされたような状態になり、血流が良くなります。
立ち仕事などによりむくみやすい人は、お湯につかってしめつけ効果を働かせれば、むくみ解消に効果的です。
自律神経を整えてストレスを溜めない
自律神経のバランスを保ち、しっかりと働いてもらうためには、日々の生活のリズムを整えることが大切です。
朝は太陽が昇るとともに起き、日中活動して夜はきちんと眠るという体に備わっている本来のリズムで暮らすこと。
そのためには、交感神経と副交感神経が切り替わる、朝と夜の過ごし方を見直しましょう。
その他、自律神経・ストレスの対策はコチラを参考にしてみて下さい。
暑い日でも水分補給は常温か温かい飲み物で
暑い季節、飲む頻度が増える冷たい飲み物。
飲み方によっては内臓を冷やし、いわゆる「夏バテ」状態に陥ってしまう可能性もあります。
シーン別でオススメの飲み方や飲み物の温度帯をご紹介。
日常生活での水分補給
基本的には、常温の水かホットドリンクをこまめに摂取しましょう。
冷たい飲み物は絶対に飲んでいけないというわけではありません。
冷たい水を飲む際は、1度にガブ飲みせずにコップ1杯を目安に飲んでください。
運動時の水分補給
運動中に大量に発汗している場合や体温が上がっているとき、脱水時などすみやかに水分補給をしたい場合には、冷えた飲み物で水分補給をしても問題ないです。
ただ、ある程度温度が低いものの方が胃を速く通過し、吸収スピードが進むと言われています。